玄関扉をカバー工法で改修すると間口が今よりも狭くなる、と聞きましたが、どの程度狭くなるのでしょうか。
従来のカバー工法は幅・高さ共に、およそ10mm~20mm程度小さくなります。協和産業では、既存玄関ドア開口部分の狭まりが極力無しにした対震機能付き改修ドア(フジメタル製FD工法)をお薦めしております。参考資料、サンプル等をご用意してありますので、気軽にお問い合わせください。
よく耳にする、玄関扉の対震丁番とはどのようなものですか
地震のとき建物は変形しますが、扉枠も建物と同時に変形します。扉 の開閉に影響をおよぼす変形の方向には2種類あります。錠前側から丁番側への変形(+の変形:扉の錠前側の上端の角が上枠と当たります)の場合と丁番側から錠前側への変形(-の変形:扉の錠前側の下端の角が下枠とぶつかります)です。
-の変形の場合、旗丁番は上から差し込んであるだけなので扉は上に移動でき、扉の下端と下枠が固くせり合うことが無く扉を開けることができます。+の変形の場合、通常の旗丁番では、下へは移動できないので扉は下へは動かず、扉の上端と上枠が固くせり合ってしまい、扉を開けることが難しくなります。対震丁番は内部にスプリングが組み込まれており、あらかじめ決められた力以上の力がかかるとスプリングが縮み扉は下へ移動できますので、扉の上端の角と上枠が固くせり合うことが無く扉を開けることができます。参考資料、サンプル等をご用意してありますので、気軽にお問い合わせください。
玄関扉の表面に小さな膨れが出来ています。これは塗装やシートを張れば改善するのでしょうか
この小さな膨れは扉表面の鋼板自体に生じている膨れだと思います。扉の中、つまり鋼板の内側から生じている膨れであり、鋼板の腐食による発錆膨張の可能性が高いです。このような内側からの要因に外側から塗装やシートを張っても直ぐに不具合は再発してしまいます。
玄関扉に西日がよく当たります。その為か西日が強く当たる夏場は開閉が非常に困難になります。扉の交換をすれば改善されるのでしょうか。
玄関扉は基本、鋼鈑で製作されており、太陽の光等で熱膨張いたします。太陽の光等が、常に長時間当たる場所に設置されている場合は、カバー工法にて扉と枠のチリ寸法を通常より大きくとる改修方法や熱膨張しづらい、薄目の色の表面材をお選びになることをお薦めいたします。
玄関扉の開閉が困難です。よく見ると扉の下部分が床に埋まっているステンレスのプレートに擦ってしまっているようです。このような状態で修理は可能でしょうか。
おそらく沓摺が盛り上がっているのだと思います。沓摺の構造は表面材(ステンレス)の内側に下地補強材があり、モルタルが詰められています。その下補強材(スチール)が時間の経過により雨水や結露水等にて腐食し、膨張することで沓摺を押し上げてしまっている状態だと思われます。修繕方法としましては、既存の沓摺を全て撤去してしまい、新規の沓摺は、ステンレス材のみを使用し、超速乾モルタル材にて固定する修繕方法があります。
玄関扉の開閉が困難です。よく見ると扉の上の方が枠に当たっているようです。このような状態で修理は可能でしょうか。
おそらく丁番が傾いているのだと思います。軽微な場合は、丁番起こしという道具で治せる可能性があります。
その他
結露で悩んでおり、この度インナーサッシを取り付けました。結露は確かに軽減されましたが、以前より少なくなった程度で相変わらず結露は出ています。手抜き工事なのでしょうか。又はインナーサッシとはこの位の性能なのでしょうか。
結露は外気によって冷やされるガラスやサッシに室内の空気が触れると空気中の水分が水滴となって結露が発生します。既存の窓と、内窓として取付けたインナーサッシとの間(空気層)のスペースや外部サッシのガラスの品種、インナーサッシのガラスの品種によっても違いがあります。気密性が高い集合住宅ならば、インナーサッシのガラスの品種を複層ガラス以上にお薦めいたします。
玄関扉の解錠が困難になったので鍵を変えようと思い、鍵屋に相談をしたら、「これはディスクシリンダーという種類の鍵で廃盤ですから、交換出来ません」と言われました。
本当でしょうか。ディスクシリンダーは美和ロックの製品で、シリンダー本体の製作対応は終了しています。特に共用部とのマスターキー対応の集合住宅の場合は、早目に全体の交換をお勧めいたします。
※合鍵複製注文対応は2030年9月30日迄、美和ロックにて行っております。
※その他廃盤シリンダーも多々ありますので、お気軽にお問合せください。
上記以外のご質問もお気軽にご相談ください。
当社スタッフがお答えします。